「やわらかい」自動操舵システムで新しい日常

市場にて主流の自動操舵システムを全種類使用している北海道夕張郡長沼町・田辺様に自動操舵の使用感想を伺った。ブロッコリー、はくさい、トマト、水稲、麦、ダイズ等様々な作目を栽培されており圃場総面積は25haと大規模で経営をしている。数年の農業経験もある彼は、FJDの「AT1、AT2、移植セット」の自動操舵システムも使っている。


 


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「やわらかい」からこそ、使用者にやさしい

初めてFJD農機自動システムAT1を使用されたのは3~4年前のことだが、田辺様はすでに他社の自動操舵システムを使用し作業をしており、自動操舵システムの便利さに感銘した。特に畦塗り、溝掘りなどの作業を実施する際に、0.5~0.8km/hの超低速で畦塗り作業が可能であり効率的に畦を均質にならすことができるようになった。


他社の自動操舵システムを使用しその1年後、「えらい安いのが出た」と、お試し気分で他社からFJDに変えて驚いたのが、その「やわらかな使い心地」とのこと。メイン画面はシンプルで、作業データ確認、ベースラインなど普段使う必要な機能が分かりやすい位置に配置されている。またメイン画面のアイコンには日本語でアイコンが何のボタンなのか記載があり、仕様に慣れるまでそう時間はかからなかったそう。「自動操舵初心者やご年配の方でも簡単に使用できる」とのこと。実際にFJD自動操舵で作業をすると、「ラインに乗るのが柔らかい」「ファジーに入れる」、ラインにスムーズに乗れるところが気に入っている。 


 



「もうなしではいられない」新しい日常 

自動操舵の電波が悪いときは、「作業をやめるくらいには、自分のなかで重要になった」と田辺様は語った。畝立て、収穫など作業全般的に活用されており、除草カルチでは2cm~3cmで責めていく。気を抜くと、草と一緒に作物まで巻き込んでしまう為気を遣う作業だが、自動操舵を使用することで「播種のラインで、手放しでできる」。


また田辺様から面白い話も聞くことができた。それは「自動操舵を使い始める前は食事には妻からおにぎりをもらっていたが今ではなんと弁当をもらっている。トラクターの座席に座りお箸でご弁当を食べられるようになった。」また夜も田んぼで起こし作業ができるようになっていることで、夜の田んぼの風景も、FJDが連れてきた新しい日常だ。


田んぼに稲の苗を植える際に、田植え機のマーカーがどこをマークしたのかわからないし、代かきもどこをやったのかわからなくなる。特に、長沼の圃場(1~3ha)だと、田植え前に水がなかなか抜けきらず、マーカーがつけられない悩みがある。自動操舵システムを導入することで、このような悩みが解消され、まっすぐ田植えも可能。「苗も無駄に消費しなくなった」と語った。苗箱代の削減にもつながり苗箱を運ぶ回数も少なくなるため、労働時間も少なくなる。 


「自動操舵システムを使用すると、作物生育にも影響あると思う」。田植えでは側条施肥もしており、生育が均等になったように思うとのこと。野菜ではライムソワーで肥料散布をしている。自動操舵で散布しているが、ISOBUS機能を使わなくても、ある程度均等に施肥できる。長沼町の辺りでは基盤整備をやっており、大きなブルドーザーが入ったりしているから、分厚い層ができている。耕盤破砕のためサブソイラも入れやすくなった。自分がどこの耕盤を破砕したのかが一目瞭然なので、効率よく耕盤破砕ができる。ラインも都度ずらせるし、作業状況を「ライブで見れる」のが大きい。運転を自動操舵システムに任せるため、前を向かなくていいから、後ろに神経を注ぐ割合が増えることで作業の不備などの確認ができる。


「1台入れたら、全部入れたくなる」FJDマニア

田辺様はAT1を使用後、田植え機用の移植キット、AT2まで購入された。畝立て、畦塗り、田植えなど、作業全般で活用している。田辺様は今、周囲の農家仲間に「移植セットで、田植え機にもつけて、全部揃えるのがいい」と勧めている。今後の期待について聞くと、「ワンボタンでラインを呼び出せる機能が欲しい。FJDがさらに進化し、これからも自分の農業を支えてくれることを楽しみにしている。」田辺様にとって自動操舵システムは単なる機械ではなく、日々の作業とこれからの農業を共に見守る、かけがえのないパートナーとなった。




 


 


FJD Mania: Once You Put One In, You'll Want to Put Them All In

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